発達障害だと思っていたら、愛着障害だった私の話

しくじり人生の中で気付いたことを共有するブログ

愛着障害って何ぞや?

仕事 出来ない』でグーグル検索をして出てきた記事を読むと、『自分は大人の発達障害なのでは?』と不安になる方、たくさんいらっしゃると思います。

 

20代半ばの私がそうでした。病的に空気が読めず、仕事は出来ないしであっと言う間に嫌われて職場を転々とし、正社員として雇われた会社には半年で解雇されるほどの体たらくでした。

 

<当時、指摘された欠点一覧

 

確認必須なところをスルーして勝手に仕事を進めてしまう

どうでもいいことをいちいち確認する

同じ間違いを何度もする

時間にルーズ

マイペースすぎる

 

発達障害のことを知れば知るほど、自分に当てはまる気がしました。

 

◆ 社会に適応できない…。なぜだろう?

発達障害を疑った私は、大人の発達障害を診てくれる病院を探して検査を受けました。

結果を見た先生は、「あなたは発達障害ではありません」と言います。

 

「たくさんの人たちを診てきた先生が違う、というのだから違うんだろう。じゃあ、私って何なんだろう」と無気力な日々を過ごし、「機能不全家族」という概念と出会います。詳しくはググってみてください。

 

これまでも薄々気づいていた、私が浮いてしまうのは18歳までの家庭環境に問題があったからだと認識することが出来たのです。

 

しかし、当時は親と口論する夢を見て、泣きながら目が覚めるという寝起きが頻繁にありました。傷は全く癒えておらず、原因と向き合うのが怖かった。そのため時期尚早と判断して目を逸らしてしまいました…。

 

◆ 「愛着障害」という概念に出会う

抑うつ状態が続くこと数年…。気付けば30歳になっていました。

仕事で採用者向けの啓発誌を読む機会があり、私の目はとある一文に吸い寄せられます。

 

一部の発達障害愛着障害の症状は似ており、熟練の精神科医でも判断が難しいことがある』(内容はウロ覚えです)

 

愛着障害

 

聞き慣れない言葉です。けれど妙にひっかかります。

帰宅してから色々と調べてみました。

 

愛着障害とはざっくり説明すると、『乳幼児期に親から健全な愛情をもらえなかったことで、周囲の人との絆を深める方法を知らないまま成長し、情緒や対人関係に問題が起こる』状態のことです。

 

そして、自分が回復の難しい重度の愛着障害だということが分かり、目の前が真っ暗になりました。

 

それでも、惨めだった子ども時代を少しだけ客観視できるようになり、「あの頃、家族にお前はおかしいとよく言われていたけど、私はおかしくなかったんだ」と励まされ、もがき続けることで相性のよいカウンセラーに出会い、回復の道を歩み始めました。

 

回復の一歩は、それまで常識だと思っていたことはおかしい、と気付くことです。

 

とはいえ、気付いてからが大変でした。それまで損ね続けてきた人生を悔やんで、親を恨むことに勤しむようになったので。