発達障害だと思っていたら、愛着障害だった私の話

しくじり人生の中で気付いたことを共有するブログ

同族嫌悪だと分かっていても、苦手な人がいる

先週で、大嫌いな人が職場を去りました

 

彼女は私と同じ派遣社員で、雇止めによる契約終了らしい。

らしい、とは直接聞いたわけではなく、彼女や周囲の言動から推測しただけだからです。

 

会社の決定に納得の行かない彼女は、人事権を持つ人に直談判を二回し、指揮命令者に自分の雇用を継続してもらえるよう頼んだり、仲の良い正社員たちを集めて飲み会を開いたり、色々なことを水面下でしていました。

 

明日は我が身だから(ざまぁみろ)とは思わなかったけど、当然の結果だとは思いました。

…だって、彼女は典型的な仕事が出来ない人で、その自覚もなかったから。

 

◆ 人のフリみて我がフリ直せ、とはよく言ったもの

彼女は私より10歳以上年上なのに、異常に承認欲求の強い人でした。『認められたい、好かれたい』を行動原理にしてるから、イマイチな仕事しか出来ないのは仕方ないことだと言えます。

 

例えば、担当者が休みの時に社内から問い合わせの電話を受けた彼女は、特に急ぎではないから翌日、出社した担当者に折り返しさせればいいだけの話なのに、わざわざ内容を聞き出し、部長や課長に相談していました。彼らは明らかに優先順位の低い相談に困惑し、呆れています。話を聞いてしまったからには判断を下さないといけません。

 

彼らの貴重な時間を奪ってまで、彼女は『私、頑張ってます』というアピールに終始していました。他人の仕事を奪ったのも、『こんな難しい仕事をこなすなんて、さすが●●さん!』と認められたかったからでしょう。

 

また、彼女は単純に仕事が遅かった

私なら午前中に終わるような内容を残業してまで『丁寧に』やったり、私なら二分もかからない電話を五分も続けています。

 

おまけにかなりのマイペースさんでした。

どんなに忙しくても、すげぇどうでもいいマイストーリーを延々と語って聞かせます。

 

個人的には、職場の会話は『意外性』『共感性』『情報性』のいずれかを含まないと話す価値がないと思っているため、彼女のお喋りには散々イライラさせられました。また、周囲は煙たがるどころか、いちいち相手をしているのも気に入りませんでした。

 

◆ 他人の嫌いなところは自分の欠点

私に勝とうとマウンティングをしてくる客観性のなさや、私を除け者にしようと水面下でコソコソするところが不快で仕方ありませんでした。

 

と同時に『この人、昔の私に似てるなー』と思っていました。

 

仕事が出来なくてゴミ虫のように嫌われていた頃、『認められたい、好かれたい』という一心で職場の人気者の真似をしたことがありますが、価値観が違うから表面をなぞるだけで上手く行きませんでした。散々空回りした結果、クビになったところもそっくりです。

 

自分の過去の失敗を完全に受け入れていれば、彼女の存在に心を乱すことはないと思いますが、気に障って仕方ありませんでした。

 

何が気に入らないって、仕事が出来ないのに孤立していないところです。彼女と過去の私の唯一の違いは、最低限のコミュニケーション能力があるかどうか、という点です。

 

これまでの辛い経験から『仕事が出来ない人は村八分にされる』という価値観が出来ていた私にとって、彼女の存在は許せませんでした。なぜならば、『私が村八分になったのは、仕事が出来ないからだ』というロジックが通用しなくなるから。

 

人の輪に飛び込んでいけない自分の性格が問題』で、彼女が悪いわけではありません。責任を転嫁して、人のせいにしていたんだなぁと今となっては思います。分かっていても、改善するのは難しいですけどね。気付いただけ良しとしましょう。

 

◆ 自分を変えよう

彼女や、かつての自分のことを考えると、ドイツ(うろ覚え)の軍隊の格言を思い出します。

 

人の性格は、頭が良い、頭が悪い、真面目、不真面目に分かれる

 

矛盾のないように組み合わせると「頭が良くて真面目」な者、「頭が良くて不真面目」な者、「頭が悪くて不真面目」な者、「頭が悪くて真面目」な者、の四通りになる。

 

それぞれに役割を振るなら、

頭が良くて真面目」な者は参謀に(効果的な作戦を組み立てるから)、

頭が良くて不真面目」な者は指揮官に(少ない労力で最大の結果を出そうとするから)、

頭が悪くて不真面目」な者は兵士に(何も考えず、指示に従うから)、

 

 

そして残ったタイプは…。

 

頭が悪くて真面目」な者は追放しろ、もしくは射殺しろ(余計なことをして軍の存続を脅かすから)』

 

この格言を知ったとき、最初に思ったのは、(あ、私『真面目なバカ』タイプだ)でした。頭が良くなるか、不真面目になるかのどちらかを選び、参謀か兵士になるしかないと考えた結果、『優等生』になりたくて試行錯誤を繰り返して今に至ります。まぁ、まだまだ道半ばで、『真面目なバカ』を誤魔化して生きてるから、たまにとんでもない失敗をしますけどね(笑)